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【新しい資金調達に活用!】株式投資型クラウドファンディング助成金について
今回は、「株式投資型クラウドファンディング助成金」についてご紹介します。
今回お伝えしたいポイント1. どのような助成金の内容か?
2.クラウドファンディングを実施する際の手数料が助成対象
3.資金調達手段の一つであるクラウドファンディングを活用してみませんか!?
株式投資型クラウドファンディング助成金は、東京都が主体となっている助成金です。本助成金は、株式投資型クラウドファンディング(以下、「ECF」)の利用に伴う手数料の一部を助成することにより、ベンチャー企業によるHTT・ゼロエミッションやDXの推進等、新しいビジネス等への挑戦を促進することを目的としています。
特に資金調達に悩んでいるスタートアップ企業は多く、ベンチャーキャピタルや銀行からの資金調達に代わる手段としてクラウドファンディングは、これからの新しい資金調達手段として取扱いが増えてくることが想定されます。その利用を促進するのが本助成金の目的であり、これからその助成金の内容についてご説明していきましょう。
助成金の説明についてのHP⇒こちら
本助成金のパンフレットのリンク⇒こちら
助成金の内容
1.助成対象経費
『 取扱ECF事業者のサービスを活用する際に支払う利用手数料 』
(助成対象とならない経費は以下)
・システム及びサポート機能利用料
・取扱ECF事業者以外の事業者等に支払った経費
・手数料に含まれる消費税
2.助成率及び助成限度額
(※)HTT・ゼロエミッションとは
・HTTとは、電力の『Ⓗ減らす・Ⓣ創る・Ⓣ蓄める』を推進する東京都の取り組みのこと
・ゼロエミッション東京とは、2050年までに世界のCO₂排出実質ゼロに貢献するための東京都の取り組みのこと
対象企業
対象企業は、以下のすべての条件を満たす『法人のみ』が申請可能です。
申請条件
助成金の申請条件としては、以下の13項目すべての条件を満たす必要があります。
※中小企業者の定義 ⇒ こちら
申請の流れ
1.助成金申請の流れ
本助成金の申請の流れは以下となります。
【具体的な流れ】
①上表、赤枠内のオレンジ矢印部分である資金調達を完了してから、助成金を申請します。
②助成金申請はWEBサイトによる申請となります。助成金の申請画面 ⇒ こちら
③事務局が助成金申請の内容を審査し、交付決定・支給決定を実施します。
【申請時の添付書類】
a.取扱ECF事業者に支払った、利用手数料の額の証明書類
現在の取扱ECF事業者であるAngelNavi、CF Angels、イークラウド、FUNDINNO、Unicornの5社いずれかが発行する請求書が利用手数料の額を証明する書類となります。
なお、今年度の助成対象となる利用手数料は、令和6年4月1日~令和7年3月17日までの間に、取扱ECF事業者に対し支払っていることが必要です。
助成対象経費のうち、「プロジェクトページを作成するための費用」と「株式発行企業の広報活動にかかる費用」について、請求書で証明できない場合は、支払った金額と内容がわかる書類を別途提出する必要があります。
(例:当該経費にかかる請求書及び支払いが確認できる書類)
b.直近の法人事業税・法人都民税の納税証明書(都税事務所発行)
申請時点で、1期目の法人の方や、確定申告の提出が済んでいない2期目の法人の方は提出不要です。
東京都外から移転したばかりで都税事務所発行の納税証明書が提出できない方は、他の道府県税事務所発行の、直近の法人住民税・法人事業税の納税証明書を提出します。
c.次のいずれかの書類
助成金申請時点で、【原則】本店が都内にあることが必要ですが、【特例】本店が都内にない場合は、都内に主たる事業所を置き、都内で事業活動をしている証明書類が必要です。
d.銀行口座の通帳の写し
取扱ECF事業者に利用手数料を支払った旨を確認するため、支払が確認できるページを提出し、助成金の支払先銀行口座として登録します。
※助成金を申請した法人名義の口座にする必要があります。
通帳の写しは、支払が確認できるページに加えて、銀行名・支店番号・支店名・口座種別・口座番号・名義人が確認できるようにスキャン又は撮影が必要です。
上記が確認できるように、必要であれば、通帳のオモテ面と通帳を開いた1・2ページ目の両方を添付します。
※取扱ECF事業者に利用手数料をクレジットカードで支払った企業は、別途事務局に連絡します。
※電子通帳などで、紙媒体の通帳がない場合は、電子通帳等の画像提出や、当座口座で紙媒体の通帳がない場合も、電子通帳等の画像提出が可能です。
注意事項
1.審査結果について
・審査結果に関する問合せ(不採択の理由等)には一切対応不可となります。
・審査結果については、連絡先として登録した担当者あてに採択の可否をメールで通知(支給額の確定も同時)されます。
・交付決定/支給決定を受けた後、申請を取り下げようとする場合は、事務局に対し「申請取下届出」を行う必要があります。
2.助成金交付取消し及び返還について
申請者が、助成金交付の取り消し並びに返還条件に該当した場合は、助成金交付決定の全部又は一部の取り消しや、既に申請者に助成金が支給されている場合についても、期限を定めて返還する可能性がありますので、お気を付けください。
詳細はこちらの株式を活用したクラウドファンディングによるベンチャー企業支援助成金交付要綱をご参照ください。
さいごに
今回は「株式投資型クラウドファンディング助成金」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最近は、中小企業やスタートアップの資金調達方法は多様化してきており、
従来の銀行融資だけでなく、『クラウドファンディング』や『補助金/助成金』を活用した資金調達も増加しています。
今後、クラウドファンディングを利用する際は、是非本助成金の利用を検討してみてください。
また補助金を活用しての資金調達をご検討されている事業者様につきましては、各種補助金において多くの支援実績をもつHKSに、是非ご相談下さい!
今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。
補助金活用支援会(HKS)パートナー、中小企業診断士、認定経営革新等支援機関
ひとこと:資金繰り、事業計画の策定支援を得意としています。補助金制度を活用して、中小企業やスタートアップ企業の事業成長や経営改善、課題解決に貢献できるよう、分かりやすく役立つ情報を提供します。