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「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金 1次公募の採択結果」採択倍率は約6.8倍!

はじめに

「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金」の第1次公募の採択結果が2024年6月21日に発表されました。

1次公募に係る補助事業者の採択結果はコチラ

 

今回のブログでは、主に応募状況と採択結果について「中堅・中小成長投資補助金事務局」から公表された資料をもとに分析します。

今回お伝えしたいポイント1.採択者の平均投資予定額は約54億円、平均目標賃上げ率の中央値は4.3%と、高い目標水準の事業が採択された

2.今採択結果を分析すると、大都市圏に本社、事業実施場を持つ企業の採択案件が多い

3.今回1次公募の最終採択率14.8%、採択倍率は約6.8倍と非常に厳しい結果となった

4.次回の2次公募の受付が始まっており、令和689()17時が締切

第1次公募における各種指標の中央値(採択者、申請者全体)

<採択結果の概要>

採択者の総補助金額(上限)は1,780億円です(申請時の総投資予定額は5,892億円)。

採択者の平均投資予定額は約54億円、平均目標賃上げ率の中央値は4.3%と、高い目標水準の事業が採択となりました。

※ 各数値は対象企業の中央値(各指標を降順に並べた時の、ちょうど中央の値)を使⽤してる。

※上記表の数値については、事務局HPにて採択結果を公表する際に、併せて公表予定。

*1 事業化報告3年間を含む計画期間5年のうち、1年⽬と5年⽬の数値を⽐較した率および額

*2 事業化3年⽬における⽔準

*3 基準年(補助事業完了⽇を含む事業年度)と事業化報告3年⽬の数値を⽐較した率および額

*4 役員の⽬標賃上げ率を設定している事業者のみの平均値

*5 最新決算期の全社売上⾼に対する補助事業投資額の割合

(出所:経済産業省 / 中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金 / 1次公募の採択者について)

 

採択者の状況

採択案件の本社所在地

1次公募の採択一覧をもとに分析

調査対象件数:109件

(ポイント解説)

採択結果を分析すると、大都市圏に本社を持つ企業の採択案件が多いことが分かります。

エリア別だと、東京、大阪、愛知と続き、この3都府県で32.1%となります。

採択案件の事業実施場所

1次公募の採択一覧をもとに分析

調査対象件数:109件

(ポイント解説)

同じく、事業実施場所も大都市圏に多いことが分かります。エリア別だと、愛知、福岡、東京、大阪と続き、この4都府県で27.4%となります。

採択者一覧の成長投資計画名

1次公募 採択案件一覧はコチラ

1次公募の採択一覧をもとに分析

調査対象件数:109件

(ポイント解説)

採択された成長投資計画名の中で多いキーワードは、「工場建設」で、新しい工場の建設による生産能力の向上を図る案件が多いと思われます。

それ以外にも「生産性向上」、「省力化」、「設備投資」、「環境」などのキーワードを含む案件が多数見られます。

 

 

採択率(プレゼン採択率、最終採択率)

上記の通り、第1次の中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金の有効申請数は736件、254件がプレゼンテーション(2次)審査に進み、最終的に109件の採択(採択倍率は6.8倍)と非常に厳しい結果になりました。

(ポイント解説)

1次公募736件に対して、プレゼンテーション審査254件、最終採択109件(プレゼン採択率42.9%、最終採択率14.8%)

専門家への相談

大規模な設備投資や工場立地等に対して最大50億円を補助する非常に規模の多い補助金で、多額の資金を要する大規模な設備投資をお考えの事業者様とっては、大きなチャンスとなります。

「ものづくり補助金」や「持続化補助金」など経済産業省の他の補助金の経験のある中小企業診断士に相談してはいかがでしょうか?

 

*中小企業診断士とは?

中小企業診断士は、経済産業省が認定した中小企業の経営に関する専門的な知識を持っている経営コンサルタントのプロフェッショナルです(国家資格)。企業経営において必要な戦略や改善点を見つけ出し、経営者に対して具体的なアドバイスや支援を提供することで、企業の発展に貢献するなど、中小企業の経営をサポートする役割を担っています。

 

私たち補助金活用支援会(HKS)は、中小企業診断士のみで構成されている団体で、認定支援機関として補助金活用の支援をしております。補助金に関するご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください。(お問い合わせはこちら)

・私たち「HKSについて」の詳細はこちら

 

次回公募(2次公募)について

次回の2次公募の受付が始まっており、令和689()17時が締切です。

 

政策効果を最大化する観点から、2次公募においては、早期に(令和6年度内に)投資する事業者に対して審査上の優遇措置を講じる、となっていますので注意が必要です。

(ポイント解説)

1次採択者の総補助金額は1,780億円でした。仮に総額3,000億円、2次公募は約1,000億円の予算とすると、1次の平均投資予定額18億円より、採択案件は50、60社前後になることが推定されます。

中堅・中小成長投資補助金に関する最近のブログでもポイントをまとめておりますので、そちらもご参照ください。

【新設補助金を徹底解説!】中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金について

中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金の審査項目を解説 ポイントはここ!

 

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回は第1次の中堅・中小成長投資補助金の採択結果についてまとめました。

採択率は非常に低く、採択を受けるためには事業環境の変化に対応し、より精度の高い事業計画の策定が必要です。2次公募に向け、適切な専門家の支援を受けながら、補助金申請を進めていただくことが、非常に大事になります。

「申請できると思っていたのにできなかった」「申請期限までに申請書類を用意できなかった」といったことがないように、早めに準備を進めることを推奨します。

 

私たちHKSも無料相談を承っています。補助金について相談したいことがありましたら、ぜひ以下よりお問い合わせください。

 

補助金活用支援会(HKSでは各種補助金において、多くの支援実績がありますので、よろしければご相談下さい!

 

 

今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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