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東京都 令和3年度 市場開拓助成事業の受付は3月末まで!
東京都 令和3年度 市場開拓助成事業とは
都内の中小企業が展示会(オンライン展示会を含む)へ出展するために必要な費用の一部を助成する事業です。
展示会への出展費用とは具体的にどのようなものが想定されているのでしょうか。対象となる経費は次の通りです。
・出展小間料
・資材費
・輸送費
・印刷物制作費
・PR動画制作費
・広告費
・通訳費(海外展示会のみ)
ちなみに「資材費」には、小間内の装飾費、展示に必要な什器や備品等のリース代、光熱費等が含まれます。
これらの国内および海外展示会への参加費用の一部を助成することにより、新規取引先の開拓を図るなど、都内の中小企業者等の振興に資することを目的としています。
また昨今では、ほとんどのイベントが「オンライン開催」となりましたが、この助成金はオンライン展示会への出展費用も対象となります。
ポストコロナ・ウィズコロナ時代における一つの販路拡大の手段として、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
ココがポイント!
・都内中小企業を対象に効果的な販路開拓を支援するための施策
・助成限度額は300万円、助成率は1/2以内
・オンライン展示会も対象に含む
・海外展示会への参加の場合には通訳費も助成対象
助成対象者
東京都内で実質的に事業を行っている下記の事業者等が対象となります。
1.中小企業者(法人又は個人事業者)
大企業が実質的に経営に参画していないもの
2.中小企業団体
特定非営利活動法人、一般社団法人、一般財団法人
この市場開拓助成金によって事業者様がどういったメリットを得られるのか?について、具体的な例を挙げて説明されています。
・助成金を活用して、今まで年一回の出展を二回に増やしたところ、新規の売上見込み先の件数が大幅に増えた。
・海外展示会は費用対効果の見通しが立てにくく出展を見送っていたが、助成金が活用できるなら、と思い切って出てみたところ新たな販路開拓につながった。 ・社内の販促予算が限られているため、出展を打診しても了解が中々取れずに苦労していたが、助成金を組み合わせて提案したらスムーズにOKが出て助かった。 |
こうして見ると、元々、展示会への出展を検討していたものの、資金的な余裕が無くて見送られてきた事業者様にとって、この助成金が大いに役立ちそうです。
また、これまで展示会への出展を検討していなかった場合でも、何かしらオンラインを活用して販路拡大したいと考えていた事業者様がオンライン展示会に出展して新規顧客開拓に取り組めるなど、選択肢を広げる機会になるかもしれません。
助成対象商品
助成対象は「展示会等への出展小間料及び出展に付随する経費の一部」ですが、出展する商品に条件が設けられています。
まず大前提として、令和3年3月31日時点で商品化が完了し、販売できる状態にある自社の製品でなければなりません。
具体的には以下の2つとなっています。
A.東京都支援製品の市場開拓助成
都内中小企業者等が東京都及び公社の事業において、一定の評価、認定、支援等により開発・改良、販路拡大を実施した自社の製品・サービス等。
※「東京都及び公社による一定の評価、認定、支援等」の詳細はこちら
B.成長産業分野の市場開拓助成
東京都が抱える都市課題を解決するために示した「イノベーションマップ」に該当する自社の技術・製品等。
※「イノベーションマップ」の詳細はこちら
A.東京都支援製品に関しては、都や公社が実施するコンペティションの受賞や、経営革新計画等の承認、販路開拓支援事業の支援実績、各助成金の助成実績があることなど、幅広く提示されています。
弊社がご協力させていただいた中で過去にそうした実績を得られているケースも考えられますので、詳細をご確認下さい。
また次の図は令和3年度市場開拓助成事業のチラシに掲載されているものですが、分かり易いのでご参考下さい。
(東京都中小企業振興公社HPより)
詳しくお知りになりたい方は以下のリンクからご覧いただけます。
・東京都中小企業振興公社のHP ・チラシのダウンロード |
申請受付と助成対象の期間
申請書類の提出には事前の申込が必要です。この手続きは「申請エントリー」と呼ばれています。
申請エントリーできる期間は令和3年2月24日から令和3年3月31日まであり、3月末で受付終了となりますので、ご注意下さい。
また、この助成金は、令和3年7月1日から令和4年9月30日までを助成対象期間とし、この期間に展示会へ出展する場合が対象となります。
例えば、令和3年の10月に開催される展示会で、6月に小間料の前金として30%を支払う場合、小間料の前金は支払いが助成対象期間前のため助成対象となりません。
6月に行うのが「出展の申込み手続き」であれば問題なし、「支払い」であれば対象外となりますのでご注意下さい。
小間料以外の資材費等は、助成対象期間中に契約・納品・支払いがなされた経費であれば対象となります。
1.申請エントリー受付期間
令和3年2月24日から令和3年3月31日まで
2.申請書類提出期間
令和3年4月12日から令和3年4月15までの4日間
3.助成対象期間
令和3年7月1日から令和4年9月30日までの15カ月間
審査の流れ
では具体的にどのように申請すればよいのでしょうか?
まずは申請と審査の流れから確認します。
(東京都中小企業振興公社HPより)
3月末までに行う申請エントリーの入口は、種別ごとに以下の通り分かれます。
A「東京都支援製品の市場開拓助成」申請エントリー入力フォーム(3/31〆切)
B「成長産業分野の市場開拓助成」申請エントリー入力フォーム(3/31〆切)
申請エントリーを済ませた上で、郵送等による申請書類の提出期間は、令和3年4月12日(月)~ 4月15日(木) です(当日消印有効)。
提出書類には「事業計画」や「(商品の)市場性」「(展示会出展の)必要性」「(出展による)効果予測」などが含まれます。
・募集要項と記入例 |
不慣れな事業者様にとっては、どこから手を付けたら良いか分からないということもあるかもしれませんが、そのような場合は弊社にご相談下さい。
なお、Bの「成長産業分野の市場開拓助成」は6月上旬に「面接による二次審査」がございます。
まとめ
東京都 令和3年度 市場開拓助成事業の概要についてご紹介しました。
助成限度額は300万円、助成率は1/2の助成金です。
すでに申請エントリーの受付を開始しており、3月末で受付終了となりますので、ご検討されている事業者様は早めにご決断下さい。
様々な業種において事業環境が急速に変化し、オンラインやデジタルを活用した新規事業開発や既存事業強化が注目を集めていますが、市場開拓助成金を活用することで中小事業者様にとっても取り組みやすくなると考えられます。
この記事をご覧頂いた事業者様も、この機会にオンラインを活用した新規顧客開拓と販路拡大をぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?
弊社もご相談を受け付けさせていただきます!
HKSパートナー、中小企業診断士です。
補助金をできるだけ分かりやすくご紹介したり、事業者様のお手伝いをしたりと幅広く活動しながらも、日々勉強の毎日です。
どこかでご縁を頂けましたら幸いです。