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IT導入補助金2023の必須要件に。みらデジ経営チェックを活用しよう!

IT導入補助金2023の交付申請が3月28日から受付開始されています。枠によって異なる締切が設定されており、詳細なスケジュールはIT導入補助金のスケジュールを参照ください。
今回から、申請要件としてあらたに「みらデジ経営チェック」が加わりました。本ブログでは、こちらの制度について解説します。

 

今回お伝えしたいポイント1.  みらデジ経営チェックとは何か?

2.みらデジ経営チェックを行うにはどうしたらよいか?

3.みらデジを活用するメリットとは?

IT導入補助金2023から必須要件?

IT導入補助金では、複数の申請要件を満たすことが必要です。その中には、GビズIDプライムの取得や、「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」又は「★★ 二つ星」いずれかの宣言を行うこと」などがあります。

IT導入補助金2023ではこれらに加え、新たに「中小企業庁が実施するデジタル化支援ポータルサイト「みらデジ」における「みらデジ経営チェック」を交付申請前に行った事業者であること。」が加わりました。

出所:中小企業庁「サービス等生産性向上IT導入支援事業『IT導入補助金2023』の概要」

IT導入補助金2023についてはこちらをご参照ください。

 

IT導入補助金の他の要件については当ブログのこちらの記事もご参照ください。

「みらデジ」って何?

「みらデジ」とは

まずは「みらデジ経営チェック」を活用することで会社のデジタル化を中心とした経営状態を可視化し、経営に役立つ情報収集や支援機関への実際の支援相談につなげるポータルサイト です。

 

みらデジは、中小企業庁が行う「事業環境変化対応型支援(デジタル化診断)事業」の中に位置づけられます。「みらデジ経営チェック」の他、専門家による無料オンライン相談「みらデジ リモート相談窓口」など、デジタル化を通じた課題解決を支援するためのコンテンツを提供しています。特に、まだデジタル化やDXに取り組めていない会社に、経営課題を見直し、デジタル化による解決のきっかけを作ってもらう狙いで、2022年7月からスタートしました。
対象者は「中小企業・小規模事業者および企業を目指す者であって、国内に主たる事務所または事業所を有する者(起業に係る場合にあっては、国内に主たる事務所または事業所を設置しようとする者)、およびそれらの者の取組を支援する者」とありますので、つまり国内の中小事業者であれば幅広く活用頂ける制度です。
中小企業庁のウェブサイトにも、みらデジについて、詳しい説明があります。
みらデジを活用する法人・個人事業主は日々増加しており、2023年5月15日現在で23,041者がみらデジ経営チェック済だそうです。IT導入補助金の交付申請における必須要件になったために、今後も増加するものと思われます。

みらデジ経営チェックってどうやるの?

みらデジ式 経営課題解決の流れ

みらデジ経営チェックはこの流れのStep1に当たります。

Step1 みらデジ経営チェック

会社の経営課題やデジタル化への取組状況を確認します。
チェック後、利用者登録を行うことで「マイページ」が作成され、「みらデジ経営チェック」結果が保存されます。

Step2 専門家に経営相談

マイページに保存された「みらデジ経営チェック」の結果を基に、支援機関の担当者や、みらデジ事務局の専門家から、デジタル化の取り組みに向けたアドバイスや、補助金などの最適な施策、ITツール機能を紹介してもらえます。

Step3 課題改善に取り組む

専門家からのアドバイスを基に、経営課題解決に向けて取り組んでいきましょう。また、経営課題解決に役に立つ情報収集のために、みらデジ知恵袋も活用できます。

GOAL 経営課題解決!

課題が解決された後の状況を、「みらデジ経営チェック」でもう一度チェックしてみることも可能です。

みらデジ知恵袋についてはポータルサイトもご参照ください。

 

みらデジ経営チェックの方法

1.GビズIDプライムを取得する
2.新規利用者登録を行い、GビズIDプライムと連携する
3.経営チェックを実施する

事前にGビズIDプライムアカウントを取得しておくことがポイントです。

 

GビズIDについてはこちらの記事もご参照ください。

 

GビズIDプライムを取得後、新規利用者登録はみらデジポータルサイトのこちらのリンクにメールアドレスを登録してはじめます。

登録後、GビズIDプライムと連携し、経営チェックを実施します。

 

みらデジ経営チェックで設定されている設問項目は以下の5つです。

経営者としての夢・ビジョンについて
Q1. 事業や日々の業務に対する思いやとくに取り組んでいること、今後に向けた意気込みや他社よりも優れていることを教えてください。(最大3つまで、30文字程度の記述式)

経営上の課題について
Q2. Q1で回答いただいたあなたの夢・ビジョン(思いや意気込み)を実現するために必要な取り組みとしてあてはまるものを教えてください。(それぞれ1つの選択式)

ITツール・デジタルサービスについて
Q3. ITツールやデジタルサービスの利用状況について、各項目で最もあてはまるものをお答えください(それぞれ1つの選択式)

経営やデジタル化に対する取り組み状況や意識について
Q4. 経営課題やデジタル化への対応について、ご自身の状況やお考えについて教えてください。(それぞれ1つの選択式)※Q4の回答内容により、Q5もしくはQ6のいずれかに分岐してご回答いただきます。

経営課題への解決方向について
Q5.夢・ビジョン(思いや意気込み)を実現するために、どのようにデジタル化を取り入れるべきとお考えですか。AとBのどちらが、よりご自身に近いと思いますか。それぞれお選びください。(それぞれ1つの選択式)

または

Q6. 夢・ビジョン(思いや意気込み)を実現するために、どのようにデジタル化を取り入れるべきとお考えですか。AとBのどちらが、よりご自身に近いと思いますか。それぞれお選びください。(それぞれ1つの選択式)

みらデジを活用するメリットは?

みらデジ経営チェックは、事業者が経営課題を発見するためのツールです。同業種・同地域の事業者や、業界水準と照らし合わせることで、会社の現状・事業者の経営課題やデジタル化への取組状況がわかります
さらに、チェック結果をもとに、相談窓口にご連絡いただくことで、「みらデジ リモート相談」(無料)等で、デジタル化の取り組みに向けたアドバイスや、各種支援施策、ITツールの解説・ご紹介を受けられるようになります。

経営チェックは何度も受けることができ、過去の記録もさかのぼることができるので、振り返りにも活用できます。

また、中小企業診断士やITコーディネータといった専門家に相談することができ、専門家相談を受けると、マイページ内に専門家からのアドバイスが入力されます。登録した事業者の承諾があれば、支援機関もそのページを見られるため、専門家と支援機関が連携することができるようになります。

専門家からは以下のような解説・アドバイスを受けることができます。

  • 事業者のみらデジ経営チェックの解説
  • 事業者の経営課題への対応策
  • 支援施策の紹介
  • 個別支援の実施(ITツールの導入アドバイス、経営計画の見直し、IT導入補助金等への申請アドバイスデジタル対応人材の育成・採用等)

IT導入補助金の要件としては、GビズIDプライムとの連携と、みらデジ経営チェックができていれば満たしますが、上記のように活用するメリットがあるので、是非ともご活用ください。

 

みらデジを活用した支援事例がポータルサイトにまとまっていますので、こちらも是非ご参照ください。

 

注意点は?

IT導入補助金2023では、交付申請前にみらデジ経営チェックまでを終えることが要件です。
みらデジ経営チェックはホームページでチェックを受け、すぐに結果を確認できますが、事前にGビズIDプライムとの連携が必要で、複数の設問項目に回答する必要があります。締切に余裕をもって用意されることをお勧めいたします。

さいごに

今回はIT導入補助金の新しい申請要件である「みらデジ経営チェック」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。

 

なお、HKSではIT導入補助金の支援実績も多数ございます。要件が複雑な補助金ですが、丁寧にサポートさせて頂いております。よろしければぜひご相談下さい。

今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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