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補助事業実施期間にご注意を!詳しく解説!
中小・中堅企業の事業者にとって補助金は重要な支援の1つです。
しかしながら、いざ採択、補助金交付決定となった後の「補助事業実施期間」について、しっかりと理解されている事業者は多くないのが実情です。
そこで今回は、現在補助金を活用されている事業者様や、今後補助金活用をご検討の事業者様向けに、「補助事業実施期間とは何か」について詳しく解説します。
今回お伝えしたいポイント1. 補助金の給付を受けるためには「補助事業実施期間」を守ることが重要
2.補助金によって「期間」が異なる
3.直近のものづくり補助金は特に期限が短いためご注意を!
補助事業実施期間とは
補助事業実施期間とは、
- 『補助金支給対象となる事業経費』を使用して補助事業を実施する期間
のことです。
ものづくり補助金の例を挙げて説明すると、交付決定~実績報告までの期間ということもできます。
この期間に『交付決定』の範囲で認められた補助対象経費のうち、『実績』として使用した分の経費のみが『補助金支給の対象』となるわけです。
逆に言えば、この期間以外に使用した経費については、交付決定通知書に記載されている『補助金使用用途』であったとしても、原則支給の対象となりませんので注意が必要です。
また、以下の点にも注意していきましょう。
- 補助事業実施期間内に発注する : 事前発注はNG
- 補助事業実施期間内に検収/支払を終える : 銀行振込を完了する
※クレジットカード支払については引き落としが完了していることだけでなく、補助金によっては事前に事務局への相談が必要な場合もあります。
この二点は特にミスをしがちなポイントで、事前発注や現金移動が伴っていない未払い状態では、補助金支給対象となりませんので、気を付けましょう。
主な各補助金の補助事業実施期間まとめ
補助事業実施期間は各補助金によって、また公募回や公募枠によっても期間の長さが異なります。そのため、まずはしっかりと自身が公募する/した補助金公募回の公募要領を確認することが重要となってきます。
以下に2024年7月現在で実施されている主な補助金の補助事業実施期間についてまとめます。
- ものづくり補助金
ものづくり補助金はグローバル市場開拓枠を除くすべての枠で交付決定日から10ヶ月(ただし採択発表日から12ヶ月まで)となっています。グローバル市場開拓枠は交付決定から12ヶ月(ただし採択発表日から14ヶ月)と2ヶ月長くなっています。
ただ直近の、16次、17次、18次の期限については、今年の12月10日までと決まっており、従来よりも期限が短くなっていることに注意が必要です。特に17次は5月20日の採択発表から約7ヶ月、18次は6月25日の採択発表から約6ヶ月で実績報告まで終える必要がありますので、気を付けてください。自身の応募回についてしっかりと確認したうえで、ものづくり補助金HPの補助事業の手引きを確認しながら着実に進めていきましょう。
- 事業再構築補助金
事業再構築補助金はグリーン成長枠(成長分野進出枠GX進出類型)/サプライチェーン強靭枠を除くすべての枠で交付決定日から12ヶ月以内(ただし採択発表日から14ヶ月まで)となっています。
グリーン成長枠(成長分野進出枠GX進出類型)は交付決定日から14ヶ月以内(ただし採択発表日から16ヶ月まで)と2ヶ月長く、サプライチェーン強靭枠は交付決定日から28ヶ月以内(ただし採択発表日から30ヶ月まで)と16ヶ月長くなっています。
こちらも事業再構築補助金HPの補助事業実施を確認し、自身の公募回についてしっかりと確認したうえで、着実に進めていきましょう。
- 小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は補助事業実施期間と、実績報告提出期限が最初から決まっています。
小規模事業者持続化補助金HPの持続化補助金を知ろうのページに記載されていますので、確認して進めていきましょう。
また、事業再構築補助金については、採択発表後に実施する交付申請についての紹介ブログや、補助事業実施期間に実施する実績報告についての紹介ブログもございますので、よろしければ併せてご一読ください。
さいごに
今回は「補助事業実施期間」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
HKSでは常に補助金に関する最新情報を入手しており、補助金の活用方法から採択後のフォローまでサポートいたします。補助金活用はぜひHKSまでご相談ください。
今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。
補助金活用支援会(HKS)パートナー、中小企業診断士
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