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事業再構築補助金 成長枠で補助事業が対象業種にない場合の対処法

はじめに

こんにちは、ブログ担当のイッセイです!

第10回事業再構築補助金から要件が大きく変わりました。

その中でも成長枠の対象業種が決められたことで影響を受けた事業者は多いと思います。

「検討中の補助事業が対象業種に入っていない?!」

そんな時はどこに相談したらいいかわからないですよね。

今日はそんな事業者様のヒントになればと思い

「事業再構築補助金 成長枠で補助事業が対象業種にない場合の対処法」

についてみていきたいと思います。

今回お伝えしたいポイント1.  事業再構築補助金成長枠 対象業種にない場合、市場拡大しているデータを提出すれば対象業種と認めてもらえる可能性があります。

2.データは「政府統計」「業界団体レポート」「第3者機関が公表した業界レポート」

3.ツール候補は、「e-stat」「グラレスタ」「業界団体HP」「金融機関レポート」「日経バリューリサーチ」

 

市場拡大要件とは

第10回公募要項には「取り組む事業が、過去~今後のいずれか 10年間で、市場規模が 10%以上拡大する業種・業態に属していること【市場拡大要件】」と記載があります。

具体的には下記業種となっています。

補助事業が対象業種にない場合の対処法

それでは補助事業が対象業種にない場合はどうしたらいいでしょうか。

第10回事業再構築補助金公募要領のP.18~19には以下の記載がございます。

「事務局が指定した業種・業態以外であっても、応募時に要件を満たす業種・業態であることを証するデータを提出し、認められた場合には対象となり得ます。」

 

つまり、対象業種にない場合は事業者が市場拡大要件を満たすデータを提出することができれば対象業種と認めてもらえる可能性があります。

注意点として、

「原則としてコロナ前の2019年までのデータとすること」

※コロナ後を含む場合も中長期的なトレンドが認められる場合は可とする。

「日本産業分類の小分類以下の粒度の業種とすること」

「2009年と比べて2019年の市場規模が10%以上拡大していること」などとなります。

それでは具体的にどのデータを調べればいいのでしょうか。

事業再構築補助金HPに掲載されている「市場拡大要件を満たすことの説明書」には、「政府による公的統計」や「政府文書による推計」、「業界団体等が作成した統計や推計」、「著名な第3者機関が公表している業界レポート」等でも可とします。』とあります。

つまり

1.政府による公的統計

2.業界団体が作成した統計

3.著名な第3者機関が公表している業界レポート

から市場拡大データを探していくのが妥当でしょう。

市場拡大要件確認ツール

これらの情報にアクセスするにはどうすればいいでしょうか。

はじめに政府統計データをみていきます。

e-Stat

政府による公的統計として各省庁統計データにアクセスできるe-Statがございます。

e-Statは、日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイトです。

https://www.e-stat.go.jp/

トップ画面から「分野別」⇒「企業・家計・経済」⇒「経済センサス活動調査」⇒「令和3年経済センサス活動調査」⇒「事業所に関する集計」⇒「産業別集計」⇒「卸売業・小売業に関する集計」⇒「産業編(総括表)」「産業分類細分類別、年次別の事業所数(法人・個人別)、従業者数、年間商品販売額及び売場面積」の表番号1データベースをダウンロードすると下記画面となります。

産業細分類から業種を選択すると過去15年の年間商品販売額の推移が表示されるので、市場規模・成長性をみることができます。

グラレスタ

続いて経済産業省の統計グラフ化ツール「グラレスタ」を見ていきましょう。

グラレスタ誰でも簡単に無料で5~10年分の統計データをグラフ化できるツールです。

https://mirasapo-plus.go.jp/hint/14583/

リンクにアクセスするとTOP画面に下記メッセージが出てきます。

続いて鉱工業を調べたい時は「生産動態統計調査」サービス業を調べたい時は「商業動態統計調査」をクリックします。続いてキーワード検索⇒たとえば「化粧品」と入れてみると

検索結果に「医薬品・化粧品小売業」と出てきます。続いて閲覧したいカテゴリーに「業種別販売金額」閲覧したい地域に「全国」を選ぶと過去10年の市場規模推移グラフが出てきます。

注意点としては産業分類が大項目なのでそのまま事務局提出用には使えないので、事前調査として業種動向を調べるのに使うところまでになります。また、2011年〜2020年のデータとなっているのでコロナ後が含まれておりコロナ前からの成長が出来ていることを確認できるデータであることが必要となります。

 

業界団体レポート

政府統計で探している情報が見つからない場合は業界団体レポートを探してみましょう。

公益法人等業界団体HPに、ほしいデータが見つかるかもしれません。

https://www.koeki-info.go.jp/pictis-info/csa0001!show#prepage2

リンクにアクセスするとキーワード検索で業界団体が検索できます。

そこからHPアクセスして公開データを入手できます。

金融機関(銀行・証券会社)業界レポート

金融機関では多くの市場レポートをアナリストが作成しています。

口座開設してHPから取得できるものと担当者に取り寄せが必要なものとあります。

https://www.nomura.co.jp/market/report/

日経バリューリサーチ

日経バリューリサーチ(有料)は業界データを一発で入手できます。

無料体験版(2023年7月現在)あるのでそこから入手できるかもしれません。

https://nvs.nikkei.co.jp/

 

TOP画面⇒業種から絞り込む⇒業種大分類⇒中分類⇒小分類と選択して、「業界情報へ」を選択すると過去10年の市場データがグラフ付・解説付で見ることができます。

公表データで見つからない場合は検討してみてください。

 

 

まとめ

事業再構築補助金 成長枠に申請する場合は市場拡大要件を満たす業種が必要です。

指定業種に補助事業がない場合、市場拡大業種を満たすか確認してみましょう。

確認方法としては、政府統計データ「e-Stat」「グラレスタ」、「業界団体レポート」、「金融機関アナリストレポート」、「日経バリューリサーチ」などを参照してみましょう。

最後までお読みいただいてありがとうございます。

HKSでは補助金サポートを万全の体制で支援しております。

ご検討されている方はこちらまでお気軽にご相談ください。

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