HKSブログ
【最新!】IT導入補助金2025のポイントを解説します!
中小企業庁より、『IT導入補助金2025』の概要(クリックで開きます)が公開されました。
今回のブログでは、IT導入補助金2025のポイントを解説いたします。
なお、IT導入補助金については、2024年版をもとにこちらのページでも説明しておりますので、よろしければ併せてご参考にされてください。
今回お伝えしたいポイント1. IT導入補助金2025は補助対象経費が拡大、事業者によっては補助率向上など、より利用がしやすくなっています。
2.特有の申請要件や申請枠など、ポイントを理解して効果的にご活用ください。
3.この補助金を利用して不正を行うような業者には十分ご注意ください。
IT導入補助金2025とは
IT導⼊補助⾦は、中⼩企業・⼩規模事業者等の労働⽣産性の向上を⽬的として、デジタル化やDX等に向けたITツール(ソフトウェア、サービス等)の導⼊を⽀援する補助⾦です。
本年に実施されるIT導入補助金2025についての情報は、こちらのポータルサイトで随時更新されますので、ご興味がある方はこまめにチェックすることをおすすめします。
まず、本補助金の概要は、中小企業庁から案内が出ているこちらをご覧ください。
現時点(2025年2月2日時点)では公募要領は準備中です。
ポータルサイトのこちらのページで公開される予定です。続報をお待ちください。
IT導入補助金の特徴
IT関連に限られるものの、対象製品・サービスは広い
幅広い用途のITツールが対象になっています。
IT導入補助金2025の概要では、通常枠ではこれらのプロセスが対象とされています。
中小企業庁発行のチラシでは、このような活用例が挙げられています。
出所:中小企業庁チラシ「「IT導⼊補助⾦」でIT導⼊・DX(デジタルトランスフォーメーション)による⽣産性向上を⽀援︕ 」
ポータルサイトでは、過去の同補助金・ITツールの活用事例が公開されており、検索することも可能です。ご興味のある事例や、同じ業種での活用を参考に、利用を検討いただけます。
まだ準備中のようですが、公募が開始されるとポータルサイトのこちらでITツールやIT導入支援業者を検索できる予定です。
ITツールについては、過去のHKSの記事でも解説しています。
特有の申請要件がある
IT導入補助金には、他の補助金にはないような、特有の申請要件があります。IT導入補助金2025でも引き継がれる可能性があります。
例えば、IT導入補助金2024の通常枠では以下のような要件がありました。
・「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」又は「★★ 二つ星」いずれかの宣言を行うこと」
・中小機構が運営するデジタル化支援ポータルサイト「みらデジ」における「みらデジ経営チェック」を交付申請前に行った事業者であること。
SECURITY ACTIONについては以下の通りです。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が定めており、中小企業自らが情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度。
「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」の実践をベースに2段階の取り組み目標が用意されており、IT導入補助金では下記の「一つ星」または「二つ星」の取り組みが必要です。
(参照元:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)より)
「みらデジ経営チェック」については過去のHKSの記事でも解説しています。
このように、特有の申請要件があるので、応募する枠の要件を確認し、必要に応じて事前に準備することが重要です。
2025事業での変更点
最低賃金近傍の事業者の補助率を増加
これまで通常枠では補助率は一律で1/2でしたが、最低賃金近傍の事業者は2/3に引き上げられました。
「3か⽉以上地域別最低賃⾦+50円以内で雇⽤している従業員が全従業員の30%以上であることを⽰した事業者」を指します。
IT活用の定着を促す導入後の”活用支援”の対象化
対象経費は、ソフトウェア購入費やクラウド利用料、導入関連費です。
今回から、導入関連費が広がり、その定着を促す導入後の”活用支援”も対象になりました。
例えば、導入・活用コンサルティング、導入設定・マニュアル作成・導入検収、保守サポートに係る費用 などが想定されています。
セキュリティ対策支援を強化
セキュリティ対策推進枠の補助上限が100万円から150万円に引き上げられました。
また、同枠では小規模事業者の補助率が2/3(2024では1/2)に引き上げられました。
申請スケジュール
事業スケジュールはポータルサイト内のこちらで公開されています。
交付申請は2025年3月31日(月)~受付開始予定です。
それ以降のスケジュールは枠によって異なります。こちらは通常枠の1次締切分のスケジュールです。
注意点
ITツール契約・導入は交付決定前に!
他の補助金でも同じことが言えますが、申請が採択し、交付決定まで下りてから初めて発注が可能です。その前に契約をしてしまうと、補助対象外です。
ITツールを導入したい時期と申請のスケジュールを事前に検討しておくことをおすすめします。
不正を行う業者に注意!
IT導入補助金2025のポータルサイトでは、不正に関して注意喚起(クリックすると開きます)がされています。
過去のIT導入補助金事業で多数の不正受給事案が明らかになったことから、調査を実施されているようです。
不正行為が判明した場合、交付決定取消、補助金の返還請求、IT導入支援事業者登録取消等の措置を行うとされています。
残念ながら不正を行う業者もいるようで、事業者の皆様におかれましては悪質な業者には十分にご注意されますよう、改めてお願いいたします。
さいごに
今回はIT導入補助金2025のポイントについて解説いたしました。いかがでしたでしょうか。
HKS/補助金活用支援会では、本補助金も含めて複数の補助金の支援実績がございます。中小企業診断士の有資格者である専門家がサポートいたします。
無料相談もございますので、もしご興味がございましたら、ぜひHKSまでご相談ください。
今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。
補助金活用支援会(HKS)パートナー、中小企業診断士
ひとこと:事業者様に分かりやすい解説を心掛けております。お気軽にご相談下さい。