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補助金_実績報告資料の書き方例その2【②A-2_出納帳編】
はじめに
前回、補助金の採択後に事務局に提出する実績報告資料の準備として、【ものづくり補助金で機械設備を購入する場合】を例にとり、【①実績報告書】の作成方法を説明しました。
今回はその第2弾として、【②証拠書類】に含まれる【A-2_出納帳】の作成方法を説明します。
なお、実績報告に関する記事は随時更新していますので是非ご覧ください。
また、以下のHPの下段【実績報告】の箇所にマニュアルや参考書式が保存されています。
補助金の実績報告資料とは?(概要)
実績報告資料とは、【①実績報告書】と【②証拠書類】を合わせた資料一式を言い、事務局に提出します。具体的には以下のとおりです。
①実績報告書とは、事業計画に沿って実施した補助事業の完了後、補助事業の具体的内容とその成果を記載した書類です。
②証拠書類とは、実際に購入した機械装置等に関する費用(支出)の証拠書類です。証拠書類を提出することで、補助金交付額の確定準備ができます。
電子申請を行うにあたり、フォルダの構成が下記の図のように定められています。今回の【機械設備の購入】では赤枠で囲まれたフォルダを準備します。
出典:ものづくり補助金HP_実績報告資料等作成マニュアルより
それでは赤枠のフォルダに入るファイルを1つずつ見てきます。
A-2_出納帳(フォルダ)とは ~ものづくり補助金の場合~
今回取り上げる内容に該当するフォルダは【A-2_出納帳】になります。
このフォルダに保存するファイルは以下のとおりです。
※クリックで拡大します。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
サンプルとして実際にフォルダとファイルを作ってみると以下のような形になります。
※クリックで拡大します。
1つ1つのファイルについて、具体的に説明していきます。
預金出納帳.pdf(ファイル)について ~ものづくり補助金の場合~
所定書式がHPの下段【実績報告】の【実績報告関連資料】から一括でダウンロードできます。ファイルだけでなくフォルダ構成のセットもダウンロードされます。
(ものづくり補助金公式HP)
書式名:参考様式12 元帳(出納帳・預り金).xlsx様式第6別紙1_実績報告書(様式).docx
ダウンロードしたエクセルを開くと、下記の表が出てきます。
※クリックで拡大します。
預金出納帳については、補助事業に要した経費すべての内容について明確に記載してください。
また、現金払いが発生した場合は、預金出納帳を参考にして、現金出納帳も作成してください。
具体的な記載例は、補助事業の手引きに記載がある以下のとおりです。
※クリックで拡大します。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
①一行目の預入に、補助事業に要した経費の税込総額を記入してください。
②摘要欄に、管理No.(図では機-1、機-2と記載)を記入してください。
_この番号は通帳コピーの時にも必要になるからです。
③預金出納帳と現金出納帳の入力はエクセルファイルで行いますが、提出時はPDFファイルに変換しますのでご注意ください。
上記のポイントに注意しながら、分かりやすく作成してください。
通帳コピー.pdf(ファイル)について ~ものづくり補助金の場合~
預金出納帳で補助事業に要した経費を確認し、それらが実際に正しく支払われているかを確認するため、通帳コピーは提出必要です。
ただし電子化の流れの中で冊子を持っていない場合もありますので、以下の資料を確認しながら、<通帳がある場合><通帳がない場合>に対応してください。
具体的な作成方法は、補助事業の手引きに記載がある以下のとおりです。
※クリックで拡大します。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
①出納帳の摘要欄に記載した管理No.(図では機-1、機-2と記載)を記入してください。
②提出時はPDFファイルになりますのでご注意ください。
まとめ
今回は【A-2_出納帳(フォルダ)】に作成するファイルについて説明しました。出納帳と通帳の項目を紐づける作業が大変なので、少しずつ早めに準備を始めておくと、後が楽になります。
次回は【B-1_機械装置・システム構築費の場合】経理書類編を説明いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
HKSパートナー 中小企業診断士
ひとこと:中小企業様の事業発展のために補助金を活用していただけるように、できるだけ分かりやすく補助金の内容をお伝えしていきます。