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オーダーメイド設備で実現する生産性向上: 中小企業省力化投資補助金(一般型)の魅力をご紹介します。

今回は、「中小企業省力化投資補助金(一般型)」についてご紹介します。
今回お伝えしたいポイント1. 省力化一般型の目的
2. 省力化一般型の内容(ものづくり補助金との比較)
3. 省力化一般型の審査項目と加点項目
4. 省力化一般型の活用イメージ
2025年1月30日、中小企業省力化投資補助金(一般型)(以下、「省力化一般型」という。)の公募要領か掲載されました。
この補助金は、中小企業が省力化や効率化を図るための投資を支援するための補助金です。
既に公募が開始されている中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)(以下、「省力化カタログ注文型」という。)と同様に、「中小企業省力化投資補助事業」に位置づけられ、「賃上げ支援」及び「人手不足対策」を実現するカギとなる「省力化」を実現するものです。
今回は、「省力化一般型」について、ものづくり補助金との違いを含めて、その魅力をご紹介いたします。
※省力化カタログ注文型については、既に開始されており、手続きの方法を改善しながら現在も進行中です。
以下のブログで、省力化カタログ注文型について解説しています。
よろしければ併せてお読みください。
省力化一般型の目的
省力化一般型は、中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするため、人手不足に悩む中小企業等がIoT・ロボット等の人手不足解消に効果があるデジタル技術等を活用した専用設備(※)を導入するための事業費等の経費の一部を補助することにより、省力化投資を促進して中小企業等の付加価値額や生産性向上を図るとともに、賃上げにつなげることを目的とします。
※ デジタル技術等を活用した専用設備(以下「オーダーメイド設備」という。)とは、
ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer)との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことをいいます。
省力化一般型の内容(ものづくり補助金との違い)
ものづくり補助金は、革新的な新製品・新サービス開発の取組みが前提となる設備・システム投資等を支援する補助金であるのに対し、省力化一般型は、生産・業務プロセス等の効率化を目的としたオーダーメイド設備や個別の現場に応じて組み合わせた汎用設備、システム等を導入する事業計画を支援する補助金です。
その概要を比べると、以下のとおりになります。
※「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第19次)(製品・サービス高付加価値化枠)」を記載
■中小企業省力化投資補助金(一般型)の第1回スケジュール・公募様式他が確定しました。(2025.2.21)
省力化一般型の審査項目と加点項目
審査項目は、以下の5分野で審査します。
(1)補助対象事業としての適格性
公募要領に記載の対象事業、対象者、申請要件、補助率等を満たすか。3~5年計画で「労働生産性」年平均成長 率4.0%以上の増加等を達成する取組であるかを審査します。
(2)技術面
省力化指数や投資回収期間、付加価値額、オーダーメイド性の4つの観点について評価します。
(3)計画面
スケジュール等が具体的か、企業の収益性•生産性が向上するかを以下の観点から評価します。
(4)政策面
地域経済への貢献や、我が国の経済発展のために国の経済政策として支援すべき取組であるかを評価します。
(5)大幅な賃上げに取り組むための事業計画の妥当性
(大幅賃上げに係る補助上限額引き上げの特例のみ。)
また、以下の取組みを行う事業者に対して加点を行います。
省力化一般型の活用イメージ
省力化一般型の具体的な活用例としては、以下のような活用イメージが挙げられます。
オーダーメードの自動化設備の導入
業務用野菜加工業を営む事業者が、取り扱う野菜に合わせたオーダーメイドの自動化設備を導入することで生産効率の大幅に向上を図る。この機械の導入により、手作業で行っていた工程を自動化し、省力化と製品品質の安定を見込む。
自動化設備と現場に応じたカスタマイズを加えたITシステムの導入や更新
通信販売を営む事業者が、オンラインショッピングの顧客数及び 購買量に対応するため、自動梱包機、及び現場に応じたカスタマイズを加えた倉庫管理システムを開発・導入し、在庫の過不足をリアルタイムで把握できるようにする。これにより、在庫管理の効率化とコスト削減の効果を見込む。
さいごに
今回は「中小企業省力化投資補助金(一般型)」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
この補助金は、設備投資をして売上拡大や生産性向上を目指す事業者にとって、使い勝手の良い魅力的な補助金になっています。
なお、HKSでは、中小企業省力化投資補助金やものづくり補助金を活用して設備投資をする場合の申請支援において、多くの支援実績がございますので、よろしければご相談下さい!
今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。
補助金活用支援会(HKS)パートナー、中小企業診断士